ロマノフ王朝の最期

1916年、ロシアは第一次大戦に敗退し、国家経済は破綻。各地で、帝政打倒を唱える民衆暴動が勃発した。対するは政府軍の弾圧と虐殺……。“流血のニコライ“と呼ばれたニコライ2世は実は気弱な趣味人で、重臣たちの献言に圧迫され、皇后アレクサンドルの忠言に思い悩む。皇后の背後で糸を引く者こそ、神がかりの修道僧ラスプーチンであった。農民出身の文盲だが、霊感を持つ彼は、皇后とその取り巻きの女連中を巧みに抱き込み、国家の命運を分けるほどの絶大なる権力を手中に収める。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP