レッド・サン

(C)1971 STUDIOCANAL - Oceania Produzioni Internazionali Cinematografiche S.R.L. - Diagonal Films
【STORY】
1870年、日米修好のため合衆国大統領に宝刀が献上されることになり、日本国大使をはじめとする一行が列車に乗車していた。ところが一行は、列車に積まれていた金貨を狙うリンク(チャールズ・ブロンソン)とゴーシュ(アラン・ドロン)の強盗団に襲われてしまう。ゴーシュはリンクを裏切って列車ごと爆破し、金貨と宝刀を持ち去っていく。一行を率いる日本国大使から、黒田重兵衛(三船敏郎)は、7日の猶予で宝刀を取り戻すように命じられる。黒田は、仲間に裏切られた強盗団のリンクを案内役に宝刀奪還の旅に出る。

【COMMET】
チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロンの3大スターの競演、日米仏の俳優のプライドをかけた戦いですよ。3人ともとにかく存在感がすごい!ここに我ありといった感じです。そして、アメリカ映画にありがちな変な日本人になっていないので、この点も安心して観ることができます。

1870年、日米親善使節団がアメリカ大統領に宝刀を献上するためにニューヨークに向かっている列車が、強盗団に襲われます。リンク(チャールズ・ブロンソン)とゴーシュ(アラン・ドロン)が率いる強盗団は、列車に積まれている金貨を盗み、さらに日米親善使節団が持っている宝刀にも手を出します。ゴーシュはさらにリンクを裏切り、リンクが乗っている車両をダイナマイトで爆破します。
裏切られたリンクは金貨を取り返すために、使節団の黒田(三船敏郎)は宝刀を取り戻すために、逃げたゴーシュを追いかけることになります。黒田に与えられた猶予は7日間、もし取り戻せなければ切腹です。しかも二人には馬もなく、徒歩で荒野を追いかけなければなりません。ここからが珍道中というか、ロードムービーっぽい感じになります。ちょっとコメディタッチなところがあるんですが、なかでも、ゴーシュの手下から馬を奪ったあとのシーン、リンクが黒田に馬の乗り方を説明します。「頭が前で、しっぽが後ろ、進む方向はこっち…」みたいな、当然ですが黒田はサムライ、なんなく馬を乗りこなします。ちょっと笑えるシーンです。
こうして、二人は徐々にお互いを認め合い、リンクも武士道をなんとなく理解していきます。そして、二人はゴーシュを見つけ、宝刀を取り返すところまでいきますが、そこにコマンチの集団が襲ってきて、一旦3人の戦いは中断。果たして、黒田は宝刀を持ち帰ることができるのか…ここからは観てのお楽しみです。

監督は007シリーズを撮っているテレンス・ヤング、ボンド役のショーン・コネリーが最近亡くなったのは残念です。
◇『007 危機一髪(ロシアより愛をこめて)

アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの共演作です。
◇『さらば友よ

三船敏郎の侍姿の右に出る俳優はいませんね。
◇『椿三十郎

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