偽りの晩餐

ある老婦人が政界、財界の名士を招いて開く豪華な晩餐会の給仕としてホテルにやってきた6人の少年少女たちは、早速支配人から指示をうけ宴会の準備にとりかかった。やがて着飾った列席者たちが姿を見せ始め、そして主賓の老婦人が現れた。ワイン調達を命じられた給仕の一人ベンツォは、倉庫で外に通じる戸口を発見する。そして彼は休憩時間にやってきた父と少しの間だけ話をした。宴がはね、夜。眠れないリベンツォは倉庫の戸口から外に出、ホテルからの脱走を試みるが、番犬に見つかり追いかけられてしまう。しかし犬は何もせず、つまづいたリベンツォのそばに横たわるだけだった。 1987年のヴェネチア国際映画祭でエルマンノ・オルミが銀獅子賞(監督賞)を受賞。

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