ファミリー

自分の身体が癌に冒されて、余命いくばくも無いと知った女性。彼女は十人の子供の母親だった。命の限界を嘆くより彼女の思いはただ一つのことにとらわれる。自分がいなくなればこの子たちはどうなるのだろう、と。そして彼女は里親を捜し出す。愛する自分の子供を託すに足るきちんとした里親を、生きている間にその手で捜し、その目で確かめなければならない。それだけが彼女が子供たちにしてあげられる最後の愛情なのだから。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP