裸足の伯爵夫人

マドリッドのカフェで踊る裸足のダンサー、マリアに目をつけた映画監督のハリーは宣伝部長、プロデューサーを引き連れ、眼鏡に適った彼女をスカウト。チネチッタ撮影所での新作に起用し、宣伝の効果もあり作品は大ヒット。マリアはたちまち大スターとなる。妻殺しで起訴された父の法廷に立つという怖いもの知らずの行動もプラスに評価され、彼女はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。南米の富豪のヨットに遊び、リビエラへと赴いたマリアは、衝動的にジプシーの踊りの輪に加わる。これを見たファブリーニ伯爵は彼女に一目惚れし、早速週末のパーティのゲストに迎える。そして、求婚。かつての裸足のダンサーは伯爵夫人となるのだが、夫は戦傷による性的不能で、初夜の夜、診断書を見せて詫びるのだった。が、妊娠をしたマリア。苦悩する彼女を慰めようと伯爵家を訪れたハリーが夫の腕の中に見たものは、不貞を疑って彼に撃たれた、再び息をすることのないマリアだった……。

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