ソフィー･マルソーの三銃士

フランス南部のとある修道院。ある夜、一人の黒人奴隷が逃げ込んできた。身を挺して彼をかばった院長は、追っ手の男とその情婦の紅いドレスの女に刺し殺されてしまう。そのいまわの際を看取ったのは、有名な剣士ダルタニアンの娘、エロイーズだった。この事件の背後に陰謀の存在を感じたエロイーズは、父の助力を得るため、単身パリへ。途中、おかしな若い詩人クエンティンと知り合い、愛しあうようになる。20年ぶりに再会した父だが、寄る年波には勝てず、娘の訴えにも重い腰を上げようとしない。たまらず次期国王ルイ14世に直訴を試みるが、うまくいかない。だが、娘の懸命さに胸打たれたダルタニアンは、往年の仲間、アラミスとポルトスを集め、遂に真相を暴くべく決起する。一方、ただならぬ事態を察知したマザラン枢機卿もまた、動きだしていた。