陽気な天国

ヒロシはアコーデオンの三平を相棒に、温泉街を流す艶歌師である。ホテルの女中おテルはヒロシの愛人だが、作曲家古賀政男が投宿したので、無理に紹介状を書いて貰い、ヒロシはそれを持って東京へ出て歌のテストを受ける事になった。だがその古賀は古賀家の書生久森で、紹介状は偽物だった。本物の古賀は同情してテストしてやったが、ヒロシの歌は近江俊郎にそっくりで個性がないと落第を言い渡され、かえって同行の妹アキ子が及第した。

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