五匹の紳士

(C)1966 松竹
出所を明日にひかえた笈田は、公金横領罪の千石から「三千万円山わけ」の話をもちかけられた。かつて銀行員であった笈田は、何のバックも持たず上役の令嬢洋子を口説き婚約にまでこぎつけたが、交通事故を起し獄中にあった。失った幸福を金で買い戻そうと決心した笈田は、千石の言葉に従って、出獄すると彼の情婦歌子を訪ねた。だが歌子は“訳はいえないが、三人の男を殺して”と頼み、報酬は千五百万円だともちこんだ。三人の男のうち第一の男風太郎の元木は、元警官であったが、彼が検挙した犯人の妻とよ子への同情が愛にかわり、ついに身をもちくずしたのであった。追求する笈田のすきを見て逃げた元木は、何者かに殺害された。

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