乱菊物語

(C)1956 東宝
室町時代の末期。瀬戸内海は室の津の遊君陽炎は執拗にいい寄る大名赤松上総介に、二寸二分四方の黄金の小箱に収まる十六畳吊りの蚊屋を手に入れてくれれば身を任せると約束した。それから二年、上総介の依頼を受けた唐土の商人張恵卿は天竺で所望の珍宝を探し出したが、室の津の沖合まできたとき海賊に襲撃された。混乱にまぎれて陽炎の侍女うるめは小箱を盗むが素性の知れぬ仲仕弥市に追いつめられ、小箱を海中に投げ入れた。

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