メッセンジャー(2013)

イラク戦争で負傷し帰国した米国軍兵士ウィル軍曹に、新たな任務が伝えられた。上官のトニー大尉と共に、戦死した遺族に第一報の訃報を伝えるメッセンジャーへの就任である。その任務は非常に残酷で耐えがたいものであった。まず訃報を受けた遺族は怒りと悲しみを露わにし、非難の矛先をメッセンジャーに向けてくる。自分の親族は戦死したのにもかかわらず、このメッセンジャーは無事に生還している。この悲痛な思いで、遺族から罵声を浴びさせられ、牙を向かれる日々を過ごしていた。この耐えがたい任務に葛藤を抱くウィル。ある日、ウィルは夫の戦死を告げた未亡人となったオリヴィアに惹きつけられる。日ごと、接する事で彼女と親しくなっていく。心身共に傷つき生きる意味を模索していたウィルだったが、彼を見守る上官トニー、なによりオリヴィアとの出会いをきっかけに、徐々に失われた心を取り戻していく…。