戦争と一人の女

(C)戦争と一人の女製作運動体
「どうせ戦争で滅茶々々になるのだから、今から二人で滅茶々々になって、戦争の滅茶々々に連絡することにしようか」作家はそう言い、飲み屋の女と刹那的に同棲を始める。しかし、幼い頃遊郭に売られた女は、感じない体になっていた。心と体に欠落を抱えた女と男は、どうせ戦争で死ぬという絶望と虚無の中、それでも、「戦争が終わるまで、やりまくろうか」と、ただひたすらに相手の体を求め続ける。 一方、中国戦線で右腕を失った男が、妻と幼い息子に迎えられ帰ってくる。男が失ったのは、腕だけではなかった。戦場での精神的後遺症から、男は妻との性行為を出来ずにいた。そんなある日、焼け跡で数人の男に襲われている女を見つけ、自分が興奮していることに男は気付く。中国で女を犯し、殺した記憶が甦ったのだ。その日から男は、「お米が手に入るよ」と言っては何人もの女を山奥に連れ込み、犯し、殺し始める。男の中で何かが目覚めたのだ。 戦争によって大きく損なわれた、一人の女と二人の男。その三人の運命がやがて交錯し――。
公開日
2013年4月27日(土)
監督
井上淳一
脚本
荒井晴彦 中野太 坂口安吾
撮影
鍋島淳裕
音楽
青山真治
出演
江口のりこ 永瀬正敏 村上淳 柄本明 高尾祥子 大島葉子 酒向芳 川瀬陽太 佐野和宏 千葉美紅 飯島洋一 小野孝弘
製作年
2012
製作国
日本
上映時間
98
映倫
30
配給会社
ドッグシュガームービーズ

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