燈台

(C)1959 TOHO CO.,LTD
昇が初めていさ子に会ったのは復員して我が家の玄関先に立った時だった。出迎えた彼女を見て昇は息を呑んだ。戦地帰りの彼に若い美しい日本の女は、余りにも印象が深かった。以来、彼は恋の虜となった。が、いさ子は父祐吉の後妻、昇は母の死後、父が再婚したのを知らなかった。昇は愛する人を母と呼ばねばならぬ運命の皮肉を憎んだ。それから二年目の春、昇は父と、妹の正子、それにいさ子と四人、大島に遊んだ。いさ子が夜、兄妹の部屋に遊びにきた。「眠れないから本を貸してほしい」といういさ子に、正子は昇の本を差出した。その本には、いさ子の名を連ねた落書が書きこまれてあった。
公開日
1959年2月24日(火)
監督
鈴木英夫
脚本
井手俊郎 三島由紀夫
撮影
山田一夫
音楽
斎藤一郎
出演
河津清三郎 津島恵子 久保明 柳川慶子 野口ふみえ 小西瑠美 野上優子 上村幸之 林剛彦 北島信 文野朋子 須賀京子
製作年
1959
製作国
日本
上映時間
64
配給会社
東宝

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