水溜り

(C)1961 松竹
水溜りの多い道路をはさんで貧弱な工場が並んでいる東京の場末の工場街。茂子が事務員をしている須山鉄工場もその一角にあった。茂子の母のツネも雑役婦としてそこで働いていた。茂子と工場主須山との間には肉体関係があった。ツネが就職できたのもそのためだった。弟の武は大学に通っていた。授業料を須山からユスった。女工の村子は武が好きだった。須山鉄工場で首切りが発表された。職工の田井を中心に動きつつあった組合の結成をつぶすのが目的だった。

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