白い肌と黄色い隊長

(C)1960 松竹
昭和二十年秋、マカッサル戦犯拘置所--狭い独房で元海軍兵山地正は高桑弁護士と対座していた。彼の罪名は抑留婦女子虐待で絞首刑を求刑された。自分の最善を尽くした山地にはどうしても納得できなかった。--戦争たけなわの頃、マカッサル近郊のカンピリ抑留所には千八百名のオランダ婦女子が収容されていた。所長山地、東軍医、岡島兵長らが着任し、山地は岡島、萩原ら全員に抑留婦女子には決して手荒なことをするなと厳命した。山地は中心人物ヨーストラ夫人を訪ね協力を頼み、海軍軍政部の部長相原中佐に待遇改善を要求した。中佐は協力を約し、抑留所の運営は収容者自身で行うことになった。

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