浪曲子守唄

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渡世人仲間ではサイコロ使いで名を知られた文吾は、酒のイザコザから女房志保と別れてから、子供の健一を立派に育てようとあちこちの飯場を渡り歩いていた。一度は博奕から手を引いた文吾だったが、酒の上で飯場仲間と喧嘩した上、再び博奕に手を染めた。しかし、イカサマがばれて、仲間内のお尋ね者になり、東京に逃げなければならない破目になって、文吾親子は浅草の木崎一家に草鞋をぬいだ。文吾は、健一には博奕打ちであることを隠し、指人形師を装っていた。

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