白夜行

廃ビルの密室で質屋の店主が殺された。証拠がないままに被疑者死亡により一応事件は解決した。だが、担当の刑事、笹垣だけは腑に落ちないのだった。容疑者の娘と、被害者の息子の姿がいつまでも目蓋を離れないのだ。やがて、成長した雪穂と亮司。全く面識のないはずの二人の周辺で、不可解な事件が続発するのだった。刑事を退職した後も真相を追い続ける笹垣も狙われる。それらの事件は、ある驚愕の真実を示しているのだった。