第9地区

南アフリカ共和国に正体不明の巨大宇宙船が飛来した。そのUFOは首都ヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、まるで動こうとしない。南アフリカ政府は、ヘリコプターで偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、不衛生で弱り果てたエイリアンの難民だった。そこで、エイリアンはヨハネスブルグにある第9地区の仮設住宅に住まわされることになる。言葉も通じず、野蛮で不潔なエイリアンたちが一般市民と折り合いがつくはずもなく、彼らは下級市民として蔑まれるのだった。スラム化していく第9地区。市民とエイリアンの対立が激化したことを受けて、MNUは第9地区から郊外にある第10地区へ彼らの強制移住を決定。第10地区は、第9地区よりもさらに劣悪な環境だったのだ。現場責任者ヴィカスは、エイリアンたちに立退き承諾書へのサインをさせるためMNUの軍隊と共に第9地区へ。しかし、調査中に謎のウィルスに感染し、彼の体は徐々にエイリアンへと変化していく。実験サンプルとしてヴィカスを捕らえようとするMNU上層部の手を逃れ、彼は第9地区へと逃げ込む。そして、ヴィカスはボロボロの小屋の地下で見たこともない科学技術を集結させた設備を目撃するのだった。