ハート･ロッカー

イラクのバグダット郊外。死と隣り合わせの前線の中で仕事をする、アメリカ軍の爆発物処理班。彼らは「爆弾」という死を最も身近に感じながら処理を行うスペシャリストである。そんな処理班中隊の新しいリーダーとして就任したウィリアム･ジェームズ二等軍曹は、一瞬の判断のミスが死に直結する爆発物処理任務のなかで、基本的な安全対策も行わず、まるで死に対する恐れが全くないかのように振舞う。補佐に付くJ･T･サンボーン軍曹とオーウェン･エルドリッジ技術兵は、そんなジェームズへの不安を募らせていく。