96時間

アメリカ政府の激務をこなしてきたブライアン・ミルズは、今はカリフォルニアで静かに暮らしていた。彼の願いは疎遠だったひとり娘キムとの絆を修復すること。キムは、親友のアマンダとふたりでパリに行きたいという。一度は却下したが、結局許しを与えてしまった。キムとアマンダが滞在するパリのアパルトマン。キムとアマンダが滞在するパリのアパルトマンに、突然謎の一味が乱入してきた。そのときバスルームにいたキムは、ブライアンと携帯で話している最中だった。窓越しにアマンダが拉致される光景を目のあたりにしたキム。激しくうろたえるが、ブライアンは彼女を励まし、一味の人数や特徴をキムに伝えさせ、すばやくＩＣレコーダーで通話を録音していく。ついに一味の魔手はベッドの下に隠れていたキムの身に迫り、彼女の凄まじい絶叫がブライアンに届く。自らの手でキムの奪還を誓ったブライアンは、電話の向こうの犯人にそう通告するのだった。