ミーアキャット

アフリカ南部に広がるカラハリ砂漠。この厳しい環境の中で、小さなミーアキャットたちは必死に生きている。ミーアキャットのコロは生まれて3週間目。ずっと真っ暗な穴の中にいたが、今日初めて地上に出て家族のみんなに会う。コロは勇気があり、好奇心が強く個性的だ。全長30センチの彼らにとって周囲は巨大な生き物ばかりだ。特にゴマバラワシは最大の天敵だ。鋭い目で地上を物色している。家族から離れず常に警戒すること、それが大事な教訓だ。コロには1歳上の兄がいる。兄は2つの役目をこなさなければならない。子守とエサの調達だ。彼らの好物は昆虫で、特にサソリは大好物。年上の兄は、サソリの食べ方を教え、見つけた昆虫をまず弟たちに与える。ある時、コロが敵に包囲されてしまった、逃げ道は一つしかない。コロは平原を超え、見知らぬ地まで逃げてきた。兄でさえ、ここまで来たことがない程遠くまで来てしまった。道に迷い、コロは一人ぼっちになってしまった。一人ぼっちでは助かる見込みは少ない。助けに来てくれる兄の姿ももうないのだ。果たしてコロは家族の元に帰ることが出来るのか？