アイズ

幼い頃に盲目になったシドニーは、現在バイオリニストとして活躍している。ロンドン公演を前に、彼女は角膜手術を受けることになった。手術は無事成功。病院では脳腫瘍で入院している少女アリシアと仲良くなる。眼帯を外した日の夜、隣に寝ていた黒人女性が黒い人影とともに病室から出て行くのを見た。翌朝、その女性が亡くなったことを聞かされるのだった。退院してリハビリしていくが、見えるもの以上のものが見える事に気づく。自分の身体を通過していく女性や、エレベーターに現れる老人など、誰も見えていないものが見える。さらに、深夜1時16分になると、殺伐とした風景が部屋に広がるのだ。医者はストレスと言うが、シドニーは角膜の持ち主だったドナーに謎を解く鍵があると思いはじめる。そんな時、アリシアが黒い人影と一緒にシドニーの前から消えてしまう。翌日、アリシアと一緒に撮った写真に写っていたのは、自分ではなく見知らぬ女性だった。その女性は誰なのか、何を伝えようとしているのか。1時16分に現れる風景の意味はいったい何なのだろうか。