火垂るの墓(2008)

(C)2008「火垂るの墓」パートナーズ
1945年6月、神戸大空襲。14歳の清太と4歳の妹節子がいた。彼らの家は焼け落ち、そのそばでは、黒焦げの死体や友達の変わり果てた姿が横たわっていた。国民学校にたどり着くと、あちこちから聞こえるうめき声の中、兄妹の母親がいた。全身を包帯でぐるぐる巻きにされ、痛々しい姿で横たわっていたのだ。清太は、母親を病院に連れて行こうとリヤカーを探しに行くが、その間に母親は亡くなってしまう。なにも知らない幼い節子はリヤカーではしゃぐ。母親が死んだことを隠し、清太は節子を連れて西宮の遠縁の家を訪ねる。叔母は、二人を追い返そうとするが、兄妹の荷物の中に大量の缶詰などの貴重な食料があるのに気がつき態度を変えるのだった。家に置いてもらうが、日を追うごとに叔母の仕打ちは酷くなっていった。二人のいないときに荷物から勝手に物を抜き取り、母親が亡くなったことも節子に教えてしまった。兄妹はこの家を出て、池のほとりの横穴式防空壕で生活を始める。空腹感は二人を襲ってくる。そして、節子は日々弱っていく。かつて家族で食べたものを思い出しながら、つい半年前の幸福な日々を語り合う二人。天皇による玉音放送から数日後のある日、節子は死んだ。清太は池のほとりの蛍たちの墓の隣に小さな墓を作り、母のかたみやドロップ缶と一緒に節子を埋めた。一人ぼっちになった清太。そして、精根尽き果て、どしゃ降りの雨の中で倒れるのだった。
公開日
2008年7月5日(土)
監督
日向寺太郎
脚本
西岡琢也 野坂昭如
撮影
川上皓市
音楽
CastleInTheAir
出演
吉武怜朗 畠山彩奈 松坂慶子 松田聖子 高橋克明 山中聡 池脇千鶴 千野弘美 谷内里早 鈴木米香 萩原一樹 矢部裕貴子 江藤潤 原田芳雄 長門裕之
製作年
2008
製作国
日本
上映時間
100
INTRODUCTION
1945年6月、神戸大空襲。両親も家も奪われた14歳の兄と4歳の妹は、預けられた先での仕打ちに耐え切れず、ついに飛び出してしまう。二人は自分たちの力だけで生きていこうとするが・・・。原作は、第58回直木賞を受賞した、野坂昭如氏の同名小説『火垂るの墓』。これまで、アニメ化やテレビ化され、日本中を感動の涙に包んできた物語が、遂に完全映画化された。兄の清太には、テレビドラマ『西遊記』、舞台『レ・ミゼラブル』の吉武怜朗。妹の節子には、『Dr.コトー診療所2006』などで、愛くるしい笑顔を振りまいた畠山彩奈。兄妹をいじめる未亡人には松坂慶子。そして、兄妹の母親には松田聖子が扮する。そのほか、長門裕之、原田芳雄、江藤潤、池脇千鶴、高橋克明、山中聡、谷内里早など実力派から若手まで豪華なキャストが顔を揃えた。脚本は『ガキ帝国』『TATTOO<刺青>あり』『陽はまた昇る』の西岡琢也。監督は、故・黒木和雄監督の遺志を継ぎ、日向寺太郎が監督を務めている。
STORY
1945年6月、神戸大空襲。14歳の清太と4歳の妹節子がいた。彼らの家は焼け落ち、そのそばでは、黒焦げの死体や友達の変わり果てた姿が横たわっていた。国民学校にたどり着くと、あちこちから聞こえるうめき声の中、兄妹の母親がいた。全身を包帯でぐるぐる巻きにされ、痛々しい姿で横たわっていたのだ。清太は、母親を病院に連れて行こうとリヤカーを探しに行くが、その間に母親は亡くなってしまう。なにも知らない幼い節子はリヤカーではしゃぐ。母親が死んだことを隠し、清太は節子を連れて西宮の遠縁の家を訪ねる。叔母は、二人を追い返そうとするが、兄妹の荷物の中に大量の缶詰などの貴重な食料があるのに気がつき態度を変えるのだった。家に置いてもらうが、日を追うごとに叔母の仕打ちは酷くなっていった。二人のいないときに荷物から勝手に物を抜き取り、母親が亡くなったことも節子に教えてしまった。兄妹はこの家を出て、池のほとりの横穴式防空壕で生活を始める。空腹感は二人を襲ってくる。そして、節子は日々弱っていく。かつて家族で食べたものを思い出しながら、つい半年前の幸福な日々を語り合う二人。天皇による玉音放送から数日後のある日、節子は死んだ。清太は池のほとりの蛍たちの墓の隣に小さな墓を作り、母のかたみやドロップ缶と一緒に節子を埋めた。一人ぼっちになった清太。そして、精根尽き果て、どしゃ降りの雨の中で倒れるのだった……。
CASTING
●吉武怜朗(清太) 1991年生まれ。NHK「すずらん」「大河ドラマ葵~徳川三代~」、舞台「ライオンキング」など、数多くのドラマ・舞台に出演。4月スタートNHK連続テレビ小説「瞳」にも出演。 ●畠山彩奈(節子) 2002年生まれ。オーディションの審査員満場一致で決定。ドラマ「Dr.コトー診療所2006」に出演。
配給会社
パル企画

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