モンゴル

12世紀、モンゴル。部族の頭領・イェスゲイの息子として生まれた9才のテムジンは、敵対するメルキト部族から花嫁を選ぶため、父に連れられ旅に出る。旅の途中の村で、少女・ボルテと運命的な出会いをし、彼女を許嫁として選んでしまうのだった。帰路、イェスゲイは別の敵の部族に毒殺される。父を失ったテムジンは、タルグタイの裏切りによって、家財を奪われ、命を狙われる身となった。彼を助けてくれたのは、たくましい少年ジャムカだった。２人は、兄弟の杯を交わす。タルグタイの手を逃れ、強靭な若者となったテムジンは、許嫁ボルテを迎えに行く。ボルテは彼を信じて、ずっと待ち続けていたのだ。ボルテは、テムジンを守るため自らメルキト部族に身を投じる。テムジンはジャムカの助けを借り、共にメルキト部族に攻め入った。そこには、ボルテが男の寝首をナイフで掻き切り待っていたのだ。お腹にはメルキト部族の子が宿っていたが、テムジンは、何の迷いもなく、その子を我が子として慈しむのだった。テムジンの厳しくも寛大な精神は、ジャムカの戦士たちをも惹き付け、ジャムカから離れ、テムジンについてゆく者も出始めた。遂に、ジャムカはテムジンを討つ覚悟を決める。タルグタイもジャムカに合流した。テムジンは敗戦。奴隷として売られて行くのだった。数年後、テムジンはボルテの身を挺した愛によって生還した。彼のもとには、最強の戦士達が集まり、ジャムカの大軍との決戦を迎える。