誓いてし

(C)KADOKAWA 1957
銭村美容室に働く野々垣苑子は、尾瀬沼へハイキングに出かけて知り合ったアジア建設の技師久慈健と恋仲になった。だが、アジア建設の根岸社長は久慈の亡父の親友であり、その娘浅香は久慈を慕っている。一方、苑子も恩義あるマダムの弟隆一の求婚を無下に断りきれない立場にあった。そんなある日、ソ連に抑留されていた苑子の父三平が帰ってきた。シベリヤで久慈の父草一郎の臨終に立ち会った三平は、根岸社長を訪ねて、草一郎が発明したアーチダム式の特許権を、息子に返して欲しいという遺言を伝えたところ、根岸社長はそれに応じないばかりか、久慈をタイ国のダム工事場へ派遣することにきめた。

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