砂時計

14歳の杏は、両親の離婚で母親の故郷である島根にやってきた。田舎の村は、東京育ちの杏にとって居心地はよくないが、近所の大悟たちと馴染んでいく。一方、母親の美和子は離婚後沈み込み自殺してしまう。中学3年の杏。父親が現れ、東京で一緒に暮らすことになる。母の思い出の砂時計を大悟に託して、東京へ。こうして、大悟と遠距離恋愛。そんな杏のもとへ、東京の高校に進学した藤が訪ねてきた。二人で歩く原宿。帰り道、藤に突然キスされてしまう。夏休みに帰省した杏は、東京で一件を大悟に知られてしまうが、互いの素直な気持ちを知り、二人は結ばれる。10年後。佐倉という男と結婚することになった杏は、実家に挨拶に訪れる。大悟と再会。懐かしい海岸で、大悟は預かっていた砂時計を杏に渡し、杏の結婚を祝福するのだった。結婚式の準備を進める杏。だが、杏は過去への想いに引きずられていたのだ。