まぼろしの邪馬台国

(C)2008「まぼろしの邪馬台国」製作委員会
昭和31年、NHK福岡の番組を通じ島原鉄道の社長・宮崎康平と出会った和子は、盲目の郷土史家としても知られる一方、破天荒な性分で何かと誤解されがちな康平のもとで、バスガール教育部長職を務めることに。そんなある時、集中豪雨から助け出された康平は、偶然土器を発見したのを機に、この地こそ邪馬台国だと確信。妻となった和子に支えられ、夢を追うのだが、その道は険しく…。
公開日
2008年11月1日(土)
監督
堤幸彦
脚本
大石静 宮崎康平
撮影
唐沢悟
音楽
大島ミチル
出演
吉永小百合 竹中直人 窪塚洋介 風間トオル 平田満 柳原可奈子 黒谷友香 麻生祐未 綾小路きみまろ 不破万作 大仁田厚 宮崎香蓮 岡本信人 大槻義彦 草野仁 井川比佐志 石橋蓮司 ベンガル 江守徹 大杉漣 余貴美子 由紀さおり
製作年
2008
製作国
日本
上映時間
118
INTRODUCTION
日本古代史最大の謎といわれる「邪馬台国」。現在も様々な説があり、論争を呼んでいる。その発端となったのは、ベストセラー「まぼろしの邪馬台国」。著者は、全盲の文学者・宮崎康平で、「島原の子守唄」の作者でも知られる。目の見えない康平を支え続けた妻・和子と二人で、ふるさと九州に眠る太古の謎を解き明かそうとした物語である。康平役には、「東京日和」「サヨナラCOLOR」など監督としても活躍する竹中直人。宮崎和子を演じるのは、日本を代表する映画女優・吉永小百合。そのほか、窪塚洋介、江守徹、大杉蓮、余貴美子、由紀さおりなど実力派俳優に加え、柳原可奈子、綾小路きみまろ、草野仁、大槻義彦など話題の人物が共演している。脚本は「功名が辻」「ふたりっ子」の大石静が担当。監督は、「明日の記憶」「トリック劇場版」の堤幸彦が務めている。
STORY
長浜和子が担当するNHK福岡の番組「九州の歴史」に、島原鉄道社長である盲目の郷土歴史家・宮崎康平が招かれた。昭和31年。この出会いが和子の運命を大きく変えた。1ヶ月後、和子は康平の元へ。新型バスを導入し、島原観光バスを走らせるという康平の手伝いをすることになったのだ。バスガールの教育部長として、和子は新人バスガールの教育にあたった。バス事業は成功し、鉄道経営も上向きになった頃、事件が起こった。集中豪雨が島原を襲い、路線を調べに行っていた康平が行方不明になったのだ。康平は見つかったが、意識が戻ると「島原は遺跡の上に出来た町」と言い出す。康平の命を救ったのは、縄文時代中期の土器だったのだ。鉄道の復旧作業が始まると、次々と土器が発掘された。だが、島原鉄道の重役会議で、康平は社長解任決議がなされた。島原観光バスは廃止、バスガールは解雇。和子が荷物をまとめて島原を発つ日、駅では康平が待っていた。康平は、まだ和子に仕事があるという。それは、宮崎康平の女房になることだと言う。こうして、和子は目の見えない康平の代わりに、魏志倭人伝や日本書紀、古事記を聞かせる。「まぼろしの邪馬台国」を探す共同作業が始まった。康平の夢は、やがて二人の夢となっていった。
CASTING
●吉永小百合 1945年3月13日生まれ。東京都出身。59年「朝を呼ぶ口笛」で映画デビュー。85年「天国の駅」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。近年の主な出演作は、「時雨の記」(98)、「長崎ぶらぶら節」(00)、「千年の恋ひかる源氏物語」(02)、「北の零年」(05)、「母べえ」(08)など。 ●竹中直人 1956年3月20日生まれ。神奈川県出身。91年「無能の人」で主演・監督デビュー。92年「シコふんじゃった」で日本アカデミー賞助演男優賞受賞。近年の主な出演作は、「Shall we ダンス?」(96)、「東京日和」(97)、「ウォーター・ボーイズ」(01)、「スウィングガールズ」(04)、「ゲゲゲの鬼太郎」(07)、「20世紀少年」(08)など。
配給会社
東映

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