明日への遺言

(C)2007「明日への遺言」製作委員会
東海軍司令官・岡田資中将は、捕虜を正式の審理を行わず処刑したという罪で戦犯裁判にかけられた。検察側は、岡田中将の行為は殺人であるとの証言を引き出した。弁護側は、捕虜たちは無差別爆撃を行なった戦争犯罪人であると主張した。3日目の公判で、岡田中将は部下が行ったすべてについて、唯一の責任者であると発言。全面的に責任を取ろうとするのだった。中将の証言は、既に7日に及んでいるが、答弁に少しの乱れも見せてはいなかった。その日、中将の長女・達子が、赤ん坊を抱いて入ってきた。万感の想いで赤ん坊を抱く岡田中将を見詰める検察官、弁護人、そして裁判長。東海軍の公判は結審となり、5月19日、判決が申し渡された。

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