プロヴァンスの贈りもの

マックスはロンドンでトレーダーとして成功し、多忙な日々を送っている。そんなマックスのもとに、南フランスのプロヴァンスに住んでいるヘンリーおじさんが亡くなったとの知らせが届く。遺産を得ることになったマックスは、20年ぶりにプロヴァンスにやってきた。フランス語のカーナビに戸惑いながら、自転車の女性をひきそうになった事から、ファニーという女性に出会った。ファニーはレストラン「ラ･ルネッサンス」のオーナー。忙しいレストランで助っ人に入った彼は、ファニーとのデートの約束を取りつける。デートの日、地下蔵のワインセラーで＜ル･コワン･ペルデュ＝失われた片隅＞というプロヴァンスの伝説のブティック･ワインを見つけるのだった。それを土産にファニーの待つレタン広場へ。降りだした通り雨、大人の会話、上質なワインの酔い。ファニーはマックスのシャトーへ。そして二人は結ばれるのだった。シャトーとぶどう園の遺産売却を終えたマックス。やがてロンドンへ帰る日が来る。お互い惹かれあいながらも、二人は別々の路を歩みはじめようとする。しかし、このプロヴァンスでの夏の日が、彼の人生を変えようとしていた。