ITバブルと寝た女たち

牧田碧は、女優を夢見て田舎から上京してきた。彼女は、生活費を稼ぐためにお弁当屋でアルバイトをしている。ある日、碧は倉崎麻美に合コンに誘われる。それは、若き企業家や御曹司たちとの出会いパーティーだったのだ。同じ劇団である麻美は、若き社長・藤代浩太と付き合っていて、藤代と甘いムードになっている。碧は慣れぬ場に緊張するだけだった。そんな碧は、小田島悟に送ってもらう。小田島は、新興ITベンチャー・ザップスターの若きオーナー社長であった。ネット配信ムービーで小さい役を得た碧。その映画のスポンサーが、偶然にもザップスターだったのだ。こうして、碧と小田島の交際がはじまった。高級ブティックで洋服を買ってもらうなど、碧はすっかりセレブへと変身。碧の誕生日には、小田島が自家用ヘリコプターに彼女を乗せる。贅沢で豪華な日々。だが、そんな彼女妬む倉崎麻美の姿があった。麻美の嫉妬心が、とんでもない事態へと物語を進めていくのだった。