スピードマスター

チューニングカーショップの跡継ぎ黒崎勇弥は、ギャラリーに無類の速さを見せつける。バトルの後、まひろという少女が勇弥のFDの写真を撮った。彼女は、優秀な整備士だった父親の辰二が病に倒れて以来、実家の修理工場「桜井モータース」を立て直したいと考えている。今後は流行のパーツを取り扱おうと写真を撮ったのだ。勇弥は盗撮に気づき、手下にまひろを襲わせる。だが、身知らぬ男に阻まれる。その男は、かつて無敵を誇る走り屋の赤星颯人だった。彼は、事故で友人を亡くし、速さを追求することに空しさを覚えて、放浪していたのだった。まひろが忘れていったデジカメを持って、颯人は桜井モータースへ。そこには、修理を請け負いながらも、満足な仕事が出来ないでいる桜井親子と従業員の竜之介がいた。そこで、颯人は神業的な腕で修理をするのだった。まひろはお礼に、颯人を泊める。翌朝、颯人は、かつて辰二がチューンナップした古いFCを見つけ、素晴らしい仕事ぶりと車の可能性に魅せられ、しばらく桜井モータースで働くことにした。だが、颯人の仕事で活気を取り戻していく桜井モータースを勇弥の父は苦々しく感じ、颯人をハンティングするが失敗する。そこで、勇弥はバトルを申し込むが、颯人は乗ってこない。業を煮やした勇弥は、桜井モータースの工場に並ぶ車に、火を付けるのだった。そこで、颯人は勇弥の元へ行き、「自分が勝利したら、桜井モータースには手を出すな」と言って、バトルを引き受けるのだった。