ブラックブック

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オランダがナチス・ドイツの占領下にあった1944年9月。白い肌が美しいユダヤ人女性ラヘルは、ユダヤ人狩りを逃れるためオランダ人一家のもとに隠れていた。ある日、ラヘルが湖に出かけている時に、爆撃機が隠れ家を直撃した。彼女は、湖で知り合ったオランダ人青年ロブの所に身を寄せた。敵から逃れるために、水路で南部へと向かおうとするラヘルとロブ。船着き場で別のユダヤ人グループと合流し、離れ離れになっていたラヘルの両親や弟のマックスとも再会する。だが、その夜更けに突然ドイツ軍の船が現れ、銃弾で両親や弟、そしてロブも殺されてしまう。ラヘルはとっさに川に飛び込み、彼女だけが生き残った。ドイツ兵たちは、死体から容赦なく金品をはぎとっていく。水中に身を潜めながら、それを指揮する親衛隊将校の顔を、ラヘルはしっかりと目に焼き付けた。彼女は復讐を誓う。ユダヤ人の名前を捨て、ブルネットの髪をブロンドに染め、復讐の機会を窺いながら、無料食堂で働き始めるのだった。
公開日
2007年3月24日(土)
監督
ポール・ヴァーホーヴェン
脚本
ポール・ヴァーホーヴェン ジェラルド・ソエトマン
撮影
カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽
アン・ダッドリー
出演
カリス・ファン・ハウテン トム・ホフマン セバスチャン・コッホ デレク・デ・リント ハリナ・ライン マイケル・ユイスマン ピーター・ブロック クリスチャン・ベルケル
製作年
2006
製作国
オランダ=独=英=ベルギー
原題
ZWARTBOEK/BLACK BOOK
上映時間
145
INTRODUCTION
『氷の微笑』で世界的なヒットを飛ばした鬼才ポール・バーホーベンが、23年ぶりに故国オランダで完成させた最新作。構想20年、自ら脚本を書き上げた渾身の作品である。第二次大戦を舞台に、美しいユダヤ人女性エリスの波乱の半生を綴りながら、英雄視されてきたレジスタンスの暗部を描いたことで大きな注目を集めた。また、ヤングシネマアワードのベストインターナショナル・フィルム賞を受賞、06年のオランダ映画祭でも作品賞、監督賞、主演女優賞の主要3部門で受賞に輝いた。エリス役を演じたのは、『ネコのミヌース』でオランダ映画祭主演女優賞に輝いたカリス・フォン・ハウテン。本作で、三度目の同賞受賞を果たした。ドイツ軍将校ムンツェを演じるのは、『トンネル』『飛ぶ教室』の受賞に輝く名優セバスチャン・コッホ。レジスタンスの戦士ハンス役には『ドッグヴィル』『ミッションブルー』のトム・ホフマン。奔放な女性ロニーを演じたハリナ・ラインは、本作でオランダ映画祭助演女優賞にノミネートされた。ほか、『存在の耐えられない軽さ」のデレク・デ・リント、『フィレーネのキライなこと』のミヒル・ホイスマンなど豪華キャストが顔を揃えた。撮影監督は『インデペンデンス・デイ』のカール・ウォルター・リンデンローブ。音楽は『フル・モンティ』でアカデミー賞作曲賞を受賞しているアン・ダドリーが担当している。
STORY
オランダがナチス・ドイツの占領下にあった1944年9月。白い肌が美しいユダヤ人女性ラヘルは、ユダヤ人狩りを逃れるためオランダ人一家のもとに隠れていた。ある日、ラヘルが湖に出かけている時に、爆撃機が隠れ家を直撃した。彼女は、湖で知り合ったオランダ人青年ロブの所に身を寄せた。敵から逃れるために、水路で南部へと向かおうとするラヘルとロブ。船着き場で別のユダヤ人グループと合流し、離れ離れになっていたラヘルの両親や弟のマックスとも再会する。だが、その夜更けに突然ドイツ軍の船が現れ、銃弾で両親や弟、そしてロブも殺されてしまう。ラヘルはとっさに川に飛び込み、彼女だけが生き残った。ドイツ兵たちは、死体から容赦なく金品をはぎとっていく。水中に身を潜めながら、それを指揮する親衛隊将校の顔を、ラヘルはしっかりと目に焼き付けた。彼女は復讐を誓う。ユダヤ人の名前を捨て、ブルネットの髪をブロンドに染め、復讐の機会を窺いながら、無料食堂で働き始めるのだった。
CASTING
●カリス・ファン・ハウテン 1976年9月5日生まれ。オランダ出身。99年テレビ映画「SuzyQ」で初主演し、オランダ映画祭TV部門最優秀主演女優賞受賞。01年「ネコのミヌース」でオランダ映画祭映画部門最優秀主演女優賞受賞。本作で3度目のオランダ映画祭最優秀主演女優賞受賞。主な出演作は、「AmnesiA」「Storm in Mijn Hoofsd」(01)、「Het Everzwijn」(02)、「ゾウがお家にやって来た」(05)、「Lepel」(05)など。 ●セバスチャン・コッホ 1962年5月31日生まれ。ドイツ出身。05年TVシリーズ「ヒトラーの建築家アルベルト・シュペーア」でドイツ・テレビ賞最優秀主演男優賞受賞。主な出演作は、「FLIRT/フラート」(95)、「暗い日曜日」(99)、「トンネル」(01)、「飛ぶ教室」(03)、「ザ・フェイク」(04)、「善き人のためのソナタ」(06)など。 ●トム・ホフマン 1957年3月3日生まれ。オランダ出身。82年「Luger」で映画デビュー。主な出演作は「4番目の男」(83)、「アイリーンを探して」(87)、「オルランド」(92)、「ミッションブルー」(01)、「ドッグヴィル」(03)など。 ●ハリナ・ライン 1975年10月10日生まれ。オランダ出身。主な出演作は「SuzyQ」(99)、「Villa des Roses」(02)、「Polleke」(03)、「Grimm」(03)、「Zus&Zo」(03)など。
映倫
PG12

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