みえない雲

愛が生まれた瞬間に原発事故が発生し、二人は引き裂かれてしまう。だが、愛の力によって再会し、愛の力によって命を救われる。
公開日
2006年12月30日(土)
監督
グレゴール・シュニッツラー
脚本
マルコ・クロイツパイントナー
撮影
ミヒャエル・ミーケ
音楽
シュテファン・ハンゼン ディルク・ライヒャルト マックス・ベルクハウス
出演
パウラ・カレンベルク フランツ・ディンダ ハンス=ラウリン・バイヤーリンク カリーナ・ヴィーゼ リッキー・ミューラー トーマス・ヴラシーハ ガブリエラ・マリア・シュマイデ ジェニー・ウルリヒ クレール・エルカース
製作年
2006
製作国
原題
DIE WOLKE
上映時間
103
INTRODUCTION
愛が生まれた瞬間に原発事故が発生し、二人は引き裂かれてしまう。だが、愛の力によって再会し、愛の力によって命を救われる。切なく美しいラブストーリーにドイツ中が涙した感動作である。原作はチェルノブイリ原発事故直後の87年に発表され、大きなセンセーションを巻き起こしたストセラー小説。ドイツ青少年文学賞をはじめ多数受賞している。本作はその完全映画化。ドイツ本国で公開と同時に、またたく間に評判となり、大ヒットを記録した。ハンナ役に、数々のドラマで難しい役をこなせる若手女優の地位を確立しているパウラ・カレンベルク。本作で長編映画デビューとなる。エルマー役には、マックス・オプヒュルス賞に輝いた映画「Am Tag als Bobby Ewing starb」での主役を演じたフランツ・ディンダ。ハンナの弟ウリには、本作で12本目の映画作品に出演となる子役ハンス=ラウリン・バイヤーリンク。ハネス役には、シラーの「群盗」、チェーホフの「三人姉妹」、ロルカの「血の婚礼」、シェイクスピアの「ヘンリー4世」など舞台で活躍するトマス・ヴラシアが演じている。監督は、音楽ビデオとCMの監督として1997年までに65本の作品を制作したグレゴール・シュニッツラーが務めている。02年に『レボリューション6』で映画監督としてデビューし、リューネン映画祭で観客賞を受賞している。
STORY
ハンナは高校3年生。口うるさい母親と、幼い弟ウリーの3人暮し。エルマーは、裕福な家に生まれ何不自由なく暮らし、優秀だが内向的でひねくれ者だ。そんなエルマーをハンナは気になり始めていた。ある日、ハンナの母親が仕事で出張する事になり、ウリーの世話をハンナが見る事になる。その日の授業中、ハンナはエルマーから呼び出され人気のない教室に行くと、エルマーから突然キスをされた。ハンナはとても幸せな気分になった。それも束の間、突然けたたましいサイレンが鳴り響いた。近くの原子力発電所が事故を起こしたのだ。美しい自然に囲まれた、のどかで平和な街はパニックに陥るのだった。ハンナはウリーのために家に戻り、エルマーは自分の車でハンナを家に迎えに行く約束をする。エルマーを待つハンナ。その時、母親から連絡が入り、弟を連れてすぐにハンブルクのヘルガおばさんの所に逃げるように言われるが、その瞬間にガラスが割れる音と共に母親の声が途切れた。エルマーがハンナの家に到着した時、もう二人は居なかった。ハンナはウリーと一緒に駅を目指して自転車をこぎ始めていたのだ。道は大渋滞。そこに、放射能を含んだ黒い雲が迫ってくるのだった。
CASTING
●パウラ・カレンベルク(ハンナ) 1986年生まれ。ドラマ「Hanna, wo bist du?」でデビュー。独特の難しい役をこなせる若手女優の地位を確立している。「人形の墓」「事件現場」「サソリの一刺し」などドラマに出演。本作で主役として映画デビューを果たした。 ●フランツ・ディンダ(エルマー) 1983年生まれ。旧東独出身。壁崩壊の前に母と旧西独へ移り住む。03年、ベルンハルト・シュテファン監督「最後の舌」出演。主な出演作は、「夢の船/バンクーバー」「シュペアと彼」「ボビー・エヴィングが死んだ日」「犯行現場」「夜のさすらい人」など。 ●ハンス=ラウリン・バイヤーリンク(ウリ) 1997年10月14日生まれ。生後6ヶ月でCMに出演。子役として活躍中。「父の帰郷」「シュタウフェンベルク」「私の兄は犬である」など。本作は12本目の映画作品となる。 ●リッチー・ミュラー(エルマーの父) 78年の社会派ドラマ「Die grosse Flatter」で注目を集める。医者、労働者、ビジネスマン、浮浪者など様々な役柄を演じ、その迫真の演技には定評がある。 ●トマス・ヴラシア(ハネス) 96年から99年までドレスデンの青年劇場で活動した後、ベルリン、チューリッヒなどで舞台に立つ。「群盗」「三人姉妹」「血の婚礼」「ヘンリー4世」「マリア・マグダレーナ」などに出演。
配給会社
シネカノン

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