スーパースター☆カム･サヨン

工場の主任として働きながら、社会人野球の投手としても活躍するカム・サヨン。職場でも投球フォームを研究し、仕事が終われば投球練習に励む。そんな彼にチャンスが訪れた。1982年、韓国プロ野球が始まった年、サヨンが勤める工場の系列会社がプロ球団を結成し、選手を公開募集したのだ。母親は大反対するが、夢をあきらめきれないサヨンは応募して、サムミ・スーパースターズの投手に見事合格。だが、開幕を迎えるもサムミは6球団の中で最下位となった。チームは連敗を重ねる。彼に声がかかったのは10対１で負けが決定的になった9回裏だった。以後も、敗戦処理専門投手として使われる。弱音を吐くサヨンに母親は明るく言う。「世間がみんな変わっても、母さんはずっとお前の大ファンだよ！」次の試合は最強チームのＯＢベアーズ。花形投手パク・チョルスンは連勝を19にのばしている。サムミの投手陣は誰もＯＢ戦に出たがらないので、サヨンが立候補したのだ。ＯＢ戦の日。パク投手の20連勝を祝うため、球場は満員の入りとなった。無名投手カム・サヨンは、誰も予期していなかった好投をつづける。２対３のまま迎えた９回裏、ＯＢの攻撃は、２アウト満塁で国内最強の４番打者がバッターボックスに立つ。そして、遂に勝負の一球をカム・サヨンは放つのだ。