エンター･ザ･フェニックス

香港マフィアの首領である洪一は、組織が解散の危機を迎えた時、息子のジョージを香港から追放し、彼を戻ることを決して許さなかった。それから10年後。ジョージは放浪の後、タイでルームメイトのサムと暮らしていた。サムはジョージとは正反対の性格の持ち主で、大の女好き。いつかマフィアの首領を夢見ていた。ある日、首領の洪一が亡くなり、子分のキンとハチはジョージを迎えに来たが、サムとジョージを間違えてしまった。野望を持つサムは首領になることを快諾するのだった。一方、黒社会と一定の距離を置きたい、本物のジョージはサムの偽装を黙認した。敵対する組織の首領である、雷輝の一番弟子であるチャウは、次世代の首領を失脚させようと仕掛けるが失敗。ハチは組織を安定させるため、少しでも早い襲名を提案する。サムは雷輝の娘･ジュリーにひとめ惚れし、二つの組を統一すべく仕組まれた策略結婚が進められていた。ジョージは組織を嫌うジュリーの姿を見て、10年前の自分とダブらせ、ジュリーに同情する。そんな彼にジュリーは恋してしまい、結婚式前夜に彼に想いを打ち明け、事態は三角関係へと発展。さらに、ジョージの隠された秘密を掴んだ、チャウが彼らの前に現れた。