風のファイター

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1939年、日本統治下の朝鮮半島。使用人ボムスから“テッキョン(テコンドーよりも古い東洋の伝統武芸)”を学ぶチェ・ペダルは、やがて日本への密航を果たすが、人種差別の中、武士の子孫である加藤大尉によって無残に打ち負かされる。そして終戦。ボムスと奇跡の再会を果たしたペダルは、再び格闘家としての道を歩み始める。
公開日
2006年3月11日(土)
監督
ヤン・ユノ
脚本
ヤン・ユノ
撮影
シン・オッキョン
音楽
カン・スンヨン
出演
ヤン・ドングン 平山あや 加藤雅也 チョン・テウ チョン・ドゥホン パク・ソンミン 国分佐智子 真樹日佐夫
製作年
2004
製作国
韓国
原題
Fighter in the Wind
上映時間
122
INTRODUCTION
韓国の夏休みシーズンの記録を打ち立てた作品。イ・ビョンホン&チェ・ジウ主演『誰にでも秘密はある』や並みいるハリウッド大作を抑え、1週間で100万人動員。夏休み映画として動員数240万人で1位を獲得した。原作は極真空手の創始者として、格闘の歴史を築き上げた大山倍達をモデルにした韓国の同名ベストセラー漫画『風のファイター』である。1989年から92年まで韓国のスポーツ誌『スポーツソウル』に連載され、100万部を突破した人気漫画。これを映画化したのが、『リベラ・メ』のヤン・ユノ監督。シナリオ執筆に3年、撮影期間9ヶ月、製作費約7億円をかけ、構想から4年ぶりに完成させた。主演は韓国若手実力NO.1俳優ヤン・ドングン。疾走感溢れる映像と7つの格闘シーンはスタントなし、ワイヤーなしの迫力あるシーンが展開する。日本ロケも敢行し、ペダルが愛する日本女性の陽子役には平山あや、ペダルの宿敵である空手王には、加藤雅也が競演している。
STORY
朝鮮半島が日本の支配下にあった1939年。少年チェ・ペダルは、使用人のボムスに東洋の伝統武芸を学び、強い闘士の夢を抱く。しかし、ボムスは独立運動に関わっていたために当局から逮捕され、行方不明になる。師匠を失ったペダルは、飛行士になるために日本へと密航。航空学校へ入学するが、彼を待っていたのは想像を越えた差別だけだった。やがて、日本は戦争に負け、朝鮮は住民地支配から解放されるが、ペダルには帰る家もない。日本の残り、東京・池袋の闇市で友人のチュンベと小さなパチンコの露店を始める。だが、市場を仕切る日本のヤクザたちに打ちのめされる。差別による敗北感を背負いながら放浪するペダル。ある日ペダルは、日本人の芸者・陽子が米軍兵士から乱暴されそうになっているところを通りがかり、米軍兵士を殴り倒し、助けてあげる。二人は友達となり、幸せな時間を過ごすようになるが、師・ボムスが日本人ヤクザたちに殺されてしまう。師の遺骸の前で、自分の無力さを痛感し、打ちひしがれるペダル。「力の無い正義は無能であり、正義の無い力も無能である」と悟ったペダルは、山奥での厳しい修練を決心し、人間の限界を超えるあらゆる苦痛に耐えるべく孤独で壮絶な戦いを選択するのだった。孤独な修行を終え、ペダル「自分は殺されても文句は言わない」という条件で日本全国の道場を巡り、達人たちに決闘を挑み始めた。
CASTING
●ヤン・ドングン 1979年6月1日生まれ。9才の時テレビドラマ「塔里」(87)でデビュー。子役として数多くのドラマに出演する。以降多彩な作品に出演。主な出演作は、「チャン」(98)、『ホワイト・バレンタイン』(99)、「ダンス・ダンス」(99)、「海辺へ行く」(00)、『受取人不明』(01)、『海賊、ディスコ王になる』(02)、『ワイルド・カード』(03)、「最後の狼」(04)、「モノポリー」(06)など。 ●平山あや 1984年1月13日生まれ。栃木県出身。第23回ホリプロタレントスカウトキャラバン・グランプリ受賞をきっかけに、芸能界入り。テレビドラマ、CMのほか、バラエティなどでも活躍中。「笑っていいとも!」などレギュラー番組も多数出演。 ●加藤雅也 1963年生まれ。奈良県出身。88年「マリリンに逢いたい」で映画デビューし、第12回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。「クレイジーボーイズ」でもエラルドール新人賞など多数受賞。主な出演作は、「226」(89)、「帝都大戦」(89)、「マドンナのごとく」(90)、「残侠」(99)、「許さざる者」(03)、「魔界転生」(03)など。
配給会社
エスピーオー

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