南極物語

ジェリー･シェパードは超一流の探検ガイドとして知られ、全米科学財団･南極基地で働いている。ジェリーは幾多の困難な状況を乗り越え、奇跡の冒険を成功させてきたのだ。そんな彼を支えてきたのは、素晴らしい犬ぞり犬チーム。8匹の犬とジェリーは強い信頼関係で結ばれていた。南極にまもなく厳しい冬が訪れる。そして、犬ぞり犬たちとの探検も休息を迎えるはずだった。しかし、デイビス･マクラーレン博士とともに、ジェリーと犬ぞり犬たちはシーズン最後の探検へと出かけることになる。博士の目的は隕石の採取で、南極でも最大の難所のひとつであるメルボルン山へ行くのだった。一行は何度も危機に陥るが、ジェリーと素晴らしい犬たちのチーム･ワークで乗り越えていく。基地からの無線緊急指示があった。それは、大嵐が急接近しているため、直ちに基地へと戻り、速やかに南極を離れるようにとのことだった。急いで基地に引き返そうとするが、帰途のなか、足を滑らせた博士が、クレパスへと落下してしまった。犬たちの協力を得て、救出には成功したものの、彼は足を骨折。重傷を負った博士を抱え、基地へと戻ってきたジェリーと犬ぞり犬達。自ら重い凍傷にかかりながらも、犬たちとともに避難すると必死で訴えるジェリー。しかし、小型飛行機では、彼らすべてを乗せて飛び立つことはできない。犬たちが置き去りにされるのは、たった半日だけの予定だと説得され、「必ず戻る」と約束して、ジェリーは犬たちを残し、南極を後にした。