シリアナ

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2005年度米アカデミー賞でジョージ・クルーニーが助演男優賞を受賞。 CIAのベテラン諜報員ボブ・バーンズは、長年にわたり中東で活動を続けてきた。彼は諜報員としてのキャリアに終止符を打つこと決めていた。ところが、CIA当局は、アラブ某国の王位継承者がテロ組織に資金を流していると言い、「王位継承者を暗殺せよ」とボブに最後の極秘指令を与えるのだった。スイス・ジュネーブのエネルギー商社に勤めるブライアン・ウッドマンは、アラブ某国のナシール王子に相談役に取り立てられた。第一王子として次の王位を約束されたナシールは、アメリカの巨大石油企業コネックス社との契約を打ち切り、より条件のいい中国へ採油権を移すなど、改革路線を打ち出していた。ところが、自国での採掘を目指すべきだというブライアンの提案に、王子は次第に耳を傾けていく。ベネットは、ワシントンで働く野心家の弁護士。アメリカ最大の石油企業コネックス社と、カザフスタンの採油権を獲得した石油会社キリーン社との合併話で、キリーン社の採油権獲得の裏にある疑惑を調べ上げ、コネックス社に有利になる条件で合併を成功させるのだ。一方、彼のボスのディーンは、コネックス社の採掘契約を打ち切ったナシール王子に代えて、アメリカの言いなりになる第二王子を王位継承者にするよう、ハマド王に圧力をかけ始めていた。パキスタンの青年ワシームは、父親と二人でナシール王子の国へ来ていた出稼ぎ労働者だった。しかし、ナシールが採油権を中国へ渡してしまったために、コネックス社で働いていた二人は、突然解雇を言い渡される。そんな絶望を抱えた青年の心のよりどころとなったのが、地元のイスラム神学校だった。友人からマドラッサの指導者を紹介されたワシームは、イスラム教の過激な教義に引き込まれていた。

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