ファイナル・カット

少年の頃、アランはルイスと一緒に廃工場で遊んでいた。細い梁の上を歩くアラン。臆病なルイスも渡ろうとするが、足を踏み外してしまう。アランが思わず目をつぶった瞬間、ルイスは深い床の底へと転落し。アランの手にはルイスのペンダントだけが残された。大量の血を流して横たわるルイス。恐怖に襲われたアランは一目散に工場から走り出た。それから数十年後。アランはゾーイ・チップの編集者として働いていた。ゾーイ・チップとは、人の脳に移植して全生涯を記憶することができるチップ。死後、脳から取り出されたチップは編集者によって編集され、〈追悼上映会-リメモリー》を行うのがセレブ階級の流行になっていた。ある日、ゾーイ・チップを扱う大企業アイテック社の弁護士、チャールス・バニスターの未亡人から編集の依頼がくる。アランはずっと少年時代の記憶に苛まれ、罪の意識が彼の性格に大きな影を落としていた。アランは、編集の準備のためにバニスターの未亡人と娘へのインタビューを行った。バニスターのチップには娘へのおぞましい行為が映っていたが、未亡人はこれをカットするよう求める。同じ頃、かつて編集者だったフレッシャーがアランの前に現れ、バニスターのチップを譲るよう脅迫する。彼は仲間とともにアイテック社の不正を摘発しようとしていた。翌日、アランは映像の中に死んだはずのルイスとそっくりな男を見つけて激しく動揺する。
公開日
2005年12月23日(金)
監督
オマー・ナイーム
脚本
オマー・ナイーム
撮影
タク・フジモト
音楽
ブライアン・タイラー
出演
ロビン・ウィリアムズ ミラ・ソルヴィノ ジム・カヴィーゼル ブレンダン・フレッチャー
製作年
2004
製作国
原題
THE FINAL CUT
上映時間
94
INTRODUCTION
近未来社会では、人間の全生涯が脳に埋め込まれた小さなチップに記録されている。そのチップの編集者アラン・ハックマンは、ある人物のチップから、自分を苦しめ続けていた幼いころの記憶を甦らせる映像を発見する。彼は必死になって過去の真実を捜し求めようとする。アランを演じるのは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)でアカデミー賞助演男優寅を獲得したロビン・ウィリアムズ。アランの心の拠りどころとなる知的な女性ディライラには、『誘惑のアフロディーテ』(95)でアカデミー助演女優賞を受賞したミラ・ソルヴィノ。この二人のオスカー俳優の共演が実現したことも大きな話題である。監督・脚本はこれが長編映画デビューとなる、レバノン出身のオマール・ナイーム。プロデューサーは、「セックスと嘘とビデオテープ』(89)『ザ・プレイヤー』(92)などを手がけているニック・ウェクスラー。美術は『レクイエム・フォー・ドリーム』(00)のジェームズ・チンランド、衣装デザインは『ドッグ・ショウ!』(00)のモニク・プルドーメ。編集は、『俺たちに明日はない』(67)から『ジョンQ-最後の決断-』(02)まで手がけている、伝説的編集者デデ・アレンと若手のロバート・ブレイキーが担当している。
STORY
少年の頃、アランはルイスと一緒に廃工場で遊んでいた。細い梁の上を歩くアラン。臆病なルイスも渡ろうとするが、足を踏み外してしまう。アランが思わず目をつぶった瞬間、ルイスは深い床の底へと転落し。アランの手にはルイスのペンダントだけが残された。大量の血を流して横たわるルイス。恐怖に襲われたアランは一目散に工場から走り出た。それから数十年後。アランはゾーイ・チップの編集者として働いていた。ゾーイ・チップとは、人の脳に移植して全生涯を記憶することができるチップ。死後、脳から取り出されたチップは編集者によって編集され、〈追悼上映会-リメモリー》を行うのがセレブ階級の流行になっていた。ある日、ゾーイ・チップを扱う大企業アイテック社の弁護士、チャールス・バニスターの未亡人から編集の依頼がくる。アランはずっと少年時代の記憶に苛まれ、罪の意識が彼の性格に大きな影を落としていた。アランは、編集の準備のためにバニスターの未亡人と娘へのインタビューを行った。バニスターのチップには娘へのおぞましい行為が映っていたが、未亡人はこれをカットするよう求める。同じ頃、かつて編集者だったフレッシャー(ジム・カヴィーゼル)がアランの前に現れ、バニスターのチップを譲るよう脅迫する。彼は仲間とともにアイテック社の不正を摘発しようとしていた。翌日、アランは映像の中に死んだはずのルイスとそっくりな男を見つけて激しく動揺する。
CASTING
●ロビン・ウィリアムス 1952年生まれ。80年「ポパイ」で映画デビュー。87年「グッド・モーニング、ベトナム」でアカデミー賞候補になる。97年「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー賞助演男優賞受賞。主な出演作は「カープの世界」(82)、「いまを生きる」(89)、「フィッシャー・キング」(91)、「ミセス・ダウト」(93)、「ハード・ケージ」(96)、「ストーカー」(02)、「インソムニア」(02)など。 ●ミラ・ソルヴィノ 1967年生まれ。ポール・ソルヴィノ娘。95年「誘惑のアフロディーテ」でアカデミー賞助演女優賞ほか多数賞を受賞。主な出演作は「クイズ・ショウ」(94)、「バルセロナの恋人たち」(94)、「ミミック」(97)、「ビューティフル・ガールズ」(95)、「サマー・オブ・タイム」(99)、「微笑みに出会う街角」(02)など。 ●1968年生まれ。ワシントン州出身。主な出演作は「ワイアット・アープ」(94)、「ザ・ロック」(96)、「シン・レッド・ライン」(98)、「ペイ・フォワード 可能の王国」(00)、「オーロラの彼方へ」(00)、「エンジェル・アイズ」(01)、「ハイ・クライムズ」(02)、「パッション」(04)など。
配給会社
20世紀フォックス映画

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