シルバーホーク

万里の長城を大ジャンプで飛び越えてゆくBMW F 650 CS。そのバイクは、国宝のパンダを盗み出した国際的窃盗団の大型トレーラーを追い駆けている。バイクに乗っているのは、つややかな長い髪を風になびかせ、メタリックスーツに身を包んだ正義の味方、シルバーホーク。警察に成り代わり悪を駆逐する正義のヒロインだ。その正義の味方の正体は、ポラリス･シティーで一番のセレブ、ルル･ウォン。警察は彼女に散々ばかにされてきたため、シルバーホークの正体暴きに躍起になっている。ポラリス･シティー警察のリッチマン警視は、その正体が昔一緒に少林寺で修行していた、幼なじみのルルということに気付いていない。そんな時、人間を自在に操ることができる洗脳チップを発明した研究者と、その利権を持つ大企業の社長シライシの娘が、世界征服を狙う悪の組織、デスクルセイダーに誘拐される。そのボスは、かつて南米でクーデターに失敗し大怪我を負い、サイボ一グとして復活したアレクサンダー･ウルフである。シライシの会社は、ポラリス･シティー最大の携帯電話ネットワークを所有している。ウルフはAlチップを内蔵した携帯電話を使って、国民全体を洗脳しようとしているのだ。シルバーホークは、愛用のバイクと共に、ウルフ率いるデスクルセイダーとの戦いにたった一人で立ち向かうのだった。