インサイド・ディープ・スロート

約30年前、たった300万円足らずの制作費で作られた映画が、700億円にも達する興行収入をあげた。これはあの「タイタニック」をも凌ぎ、今なお全米歴代興行成績のトップに君臨している。その映画を「ディープ・スロート」という。不感症に悩む女性が医師に相談する。なんと彼女のクリトリスは、本来あるべき場所ではなく、喉の奥にあった。彼女が性的満足を得るためには、男性器を喉(スロート)の奥深く(ディープ)くわえ込まなければならないという、これはまぎれもなくポルノ映画だった。ところが、当時のアメリカは、われわれが思っている以上に性的に閉鎖された社会だった。この作品は、たちまち物凄い批判の嵐にさらされ、上映禁止や、主演男優がわいせつか、芸術かの裁判で有罪になるなど社会的な一大センセーションを巻き起こした。今回のこの作品は、その「ディープ・スロート」製作にかかわった人々や、擁護派、反対派など、延べ100人以上に2年の歳月をかけてインタビューを試みたドキュメントである。ポルノ映画が、ある種の社会的地位を得るきっかけになった作品。その後のアメリカ映画の性表現に大きなインパクトを与えた作品。30年の時の経過を経て、やっと許された「ディープ・スロート」について語ることのすべてを凝集した、画期的なレポートである。 インタビューを受けた主な人々は、ジャック・ニコルソン、ウォーレン・ベイテイ、ノーマン・メイラー、リチャード・ニクソン、ヒュー・ヘフナー、ウェス・クレイブン、など ※R-18指定 ※「ディープ・スロート」日本公開時には、税関で作品の3分の2がカットされたため、単独では公開できず、他の作品と一緒にし、やっと1本分として公開された。
公開日
2005年11月12日(土)
監督
フェントン・ベイリー ランディ・バルバート
撮影
デヴィッド・ケンプナー テオドロ・マニアチ
音楽
デヴィッド・ベンジャミン・ステインバーグ
出演
(ドキュメンタリー)
声優
デニス・ホッパー
製作年
2005
製作国
原題
INSIDE DEEP THROAT
上映時間
90
配給会社
コムストック・グループ

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