同じ月を見ている

(C)2005「同じ月を見ている」製作委員会
熊川鉄矢は、恋人のエミの心臓病を自分の手で治したい一心で医者の道を歩んでいる。医者になり、エミと結婚するというのが幼い頃からの夢であった。もうすぐ、その夢が叶いそうになった時、ある知らせが届いた。それは、刑務所に服役していた、もう一人の幼馴染みのドンが脱走したという知らせであった。7年前の山火事事件で、エミの父親が亡くなり、ドンはその犯人とされていたのだ。ドンは人の心を絵に描いて、人々に安らぎを与える不思議な力があった。鉄矢はドンの出現によって、今の静かな日々が壊されるのではと不安になった。ドンは1枚の絵をエミに届けようとする。その途中で、ヤクザの金子に出会う。金子はドンに出会ってから人間性を取り戻していくのだった。エミのマンションに着いたドンだが、鉄矢にエミとの再会に反対されてしまう。エミも心が揺れていた。ドンを身近に感じるエミ。しかし、再びドンは消えてしまう。鉄矢は自分の弱さに苦しみながら、ようやくドンの優しさを受け入れる。そしてドン会いに行く。その途中で、7年前の事件の犯人は実は自分であるとエミに打ち明けるのだった。鉄矢は真実の自分に目覚める。だが、2人を待ち受けていたのは、7年前の夜のような山火事だった。少年の命を助けるために、ドンはためらうことなく火の中に飛び込んでいく。鉄矢もドンを追っていくのだった。
公開日
2005年11月19日(土)
監督
深作健太
脚本
森淳一 土田世紀
撮影
北信康
音楽
藤原いくろう
出演
窪塚洋介 エディソン・チャン 黒木メイサ 山本太郎 松尾スズキ 岸田今日子 菅田俊 竹井みどり 春田純一 伊藤洋三郎 モロ師岡 水川あさみ 西田健 三谷昇
製作年
2005
製作国
日本
上映時間
105
INTRODUCTION
原作は土田世紀の同名コミック「同じ月を見ている」。ヤングサンデーコミックスに連載され、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞している。本作は主人公を鉄矢に据えて、過去との葛藤に苦しみながらも本当の愛に目覚めていく姿を窪塚が好演している。原作では主人公だったドンには「インファナル・アフェア」シリーズで香港映画界のスターの座を確立したエディソン・チャンが演じている。鉄矢の愛情と、ドンへの想いに揺れるエミを黒木メイサ。ドンと出会うことで人間性を取り戻していく金子には、ドラマ「新選組」で強烈な印象を残した山本太郎。個性豊かな俳優陣が、物語りを盛り上げていく。監督は「バトルロワイアル2」を完成に導いた深作健太。脚本は「Laundry(ラウンドリー)」の森淳一。撮影は「北の零年」の北健康が抒情豊かに映像を紡いでいる。音楽には「冬のソナタ」に「deep sea」を提供した藤原いくろう。そして、主題歌は、本作のために久保田利伸がバラードを書き下ろしているのも大きな話題である。
STORY
熊川鉄矢は、恋人のエミの心臓病を自分の手で治したい一心で医者の道を歩んでいる。医者になり、エミと結婚するというのが幼い頃からの夢であった。もうすぐ、その夢が叶いそうになった時、ある知らせが届いた。それは、刑務所に服役していた、もう一人の幼馴染みのドンが脱走したという知らせであった。7年前の山火事事件で、エミの父親が亡くなり、ドンはその犯人とされていたのだ。ドンは人の心を絵に描いて、人々に安らぎを与える不思議な力があった。鉄矢はドンの出現によって、今の静かな日々が壊されるのではと不安になった。ドンは1枚の絵をエミに届けようとする。その途中で、ヤクザの金子に出会う。金子はドンに出会ってから人間性を取り戻していくのだった。エミのマンションに着いたドンだが、鉄矢にエミとの再会に反対されてしまう。エミも心が揺れていた。ドンを身近に感じるエミ。しかし、再びドンは消えてしまう。鉄矢は自分の弱さに苦しみながら、ようやくドンの優しさを受け入れる。そしてドン会いに行く。その途中で、7年前の事件の犯人は実は自分であるとエミに打ち明けるのだった。鉄矢は真実の自分に目覚める。だが、2人を待ち受けていたのは、7年前の夜のような山火事だった。少年の命を助けるために、ドンはためらうことなく火の中に飛び込んでいく。鉄矢もドンを追っていくのだった。
CASTING
●窪塚洋介 1979年5月7日生まれ。神奈川県出身。ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(00)などで注目される。01年「GO」で日本アカデミー賞主演男優賞受賞。主な出演作は「溺れる魚」「ピンポン」「魔界転生」など。 ●黒木メイサ 1988年5月28日生まれ。沖縄県出身。舞台「熱海殺人事件・平壌から来た女刑事」で主演に大抜擢。主な出演作は「めだか」、舞台「あずみ」など。 ●エディソン・チャン 1980年10月7日生まれ。カナダ出身。01年「ジェネックス・コップ2」で映画デビュー。主な出演作は「ツインズ・エフェクト」(01)、「ベルベット・レイン」(01)、「インファナル・アフェア」シリーズなど。 ●山本太郎 1974年11月24日生まれ。91年「代打教師」で映画デビュー。01年第11回日本映画批評家大賞助演男優賞受賞。主な出演作は「バトル・ロワイアル」(00)、「GO」(01)、「ゲロッパ」「精霊流し」(03)、「スクールデイズ」(05)など。 ●松尾スズキ 1962年12月15日生まれ。福岡県出身。舞台で活躍。第41回岸田戯曲賞、第38回ゴールデンアロー賞を受賞。05年「イン・ザ・プール」で初主演。 ●岸田今日子 1930年4月29日生まれ。50年に初舞台を踏み、以来数多くの大役を演じる。64年「砂の器」でブルーリボン助演女優賞受賞。
配給会社
東映

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