ヘッドハンター

シアトルにある中小企業「ビズトラックス」に勤務するベンは、人間の居所を人工衛星を使って、15分以内に突きとめることができる追跡システムを完成させた。それは出資を考える銀行への大きなアピールであり、経営危機を救うチャンスであった。ある日、ヘッドハンターのビンセントがベンの前にあらわれる。多額の給与保証で大企業への引き抜きを仕掛けてくるのだった。しかし、彼は社長のフランクリンに恩義を感じていて、ビンセントの依頼を断った。ベンは、ビンセントがヘッドハンティングのためなら殺人もする冷酷な男だということを知らなかった。断られた時から、強引なヘッドハンティングをし始める。罠を張り巡らせ、偶然を装って、ベンの妻エミリーに近づく。旅行先でベンを傷つけたり、社内メールで彼にヘッドハンティングの噂をバラ撒いたり。ベンは、彼自身しか知らない情報がビンセントに流れているため、秘書をクビにしてしまう。さらに同僚たちをも疑うようになり、精神的に追い詰められていく。ある日、ビンセントを調べていくうちに、ジョン・ブレークリーという人物が彼にヘッドハンティングされ、その妻が殺害されたという記事を知る。そこで、彼に会って話を聞くことにした。ブレークリーは言う。「彼から逃れるためには、転職するか、彼を殺すしかない」ベンは妻や子供を守るために警備会社に助けを求める。その頃、ビンセントの魔の手は病気で倒れた社長のフランクリンに及んだ。そして、遂にベンは反撃を開始するのであった。

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