千年湖

パク・ヒョクコセ率いる新羅の国は、神木に仕える一族を滅ぼして国家統一を成し遂げた。一方、部族の恨みは首長アウタの流した血に託されるが、パク・ヒョクコセは大地に神剣を突き立てて怨念を封印してしまった。そして、千年の時が流れた。統一新羅はいまや衰退の一途を辿っている。ジンソン女王の統治下、絶え間ない戦乱。国はますます窮地に陥っていた。そんな時、将軍ビハランはジンソン女王の信頼を受け、次々と戦地へ赴いて功績をたてる。しかし、終わりのない戦いに疑問を覚え、愛する女性との静かな暮らしを望むようになる。その女性とは、隠遁生活を営む道士に育てられた娘ジャウンビ。喜びに満ち、平和に暮らすが、それも束の間。再び出征の命が下り、ビハランは戦地へと赴くのだった。ジャウンビは、保守派一味によって命を狙われている。そして、彼女は深い山へとおびき出されてしまった。とっさに彼女が大地から引き抜いたもの、それはかつてパク・ヒョクコセが怨念を封じ込めた、あの神剣だった。しかし、抵抗むなしく神剣を奪われた彼女は、断崖からはるか眼下の湖面へと身を投じてしまう。ところが、神剣の封印が解けたいま、アウタの悪霊は、積年の恨みを果たすべく、彼女の身体に乗り移るのだった。新羅存亡の危機の下、ビハランとジャウンビの恋の行方は…。