アウト・オブ・タイム

ディーン・ケイジは、陸軍特殊部隊の隊員としてボスニア紛争で戦場を経験した。現在は退役しているが、当時の体験が今なお彼を苦しめている。それは、戦友スコットの死。ディーンはスコットの妹エイミーを愛しながらも、彼女に兄の死の真相を告げることが出きないでいる。そして、遂にすべてを告白する決意を固め、エイミーをダイナーへと呼び出した。ところが、エイミーを待つ彼を“ある人物”と間違えた若者マクナブが彼に謎の薬物を注射したのだ。すると眠っていた本能が覚醒し、たちまち、マクナブを叩き伏せたのだ。その直後、ディーンの脳裏に様々な戦場の記憶が鮮烈に蘇る。ボルチモア市警察の優秀な女刑事であるエイミーは、現場に最新の皮下注射器が落ちていたことに気が付き、マクナブを逮捕する。尋問を開始しようとするが、FBI捜査官ジュノーが、マクナブの身柄の引渡しを要求してきた。薬物は“XE”と呼ばれる強力な幻覚剤だった。背後には、それらをCIAから持ち出し転売をたくらむサリヴァンがいて、FBI捜査官への接触を企んでいた。そして、そのFBI捜査官と間違われたのがディーンだったのだ。“XE”には8時間で神経系統を破壊するという恐るべき服作用があり、一刻も早くディーンを見つけ、解毒剤を注射をしなければならない。しかし、それを持っているのは、サリヴァンだけだった。ディーンにタイムリミットが近づいてくる。

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