月とチェリー

田所健一は21才の大学1年生。構内をウロついていたら、不審な男に声をかけられ、そのまま大学の官能小説サークルに所属することに。歓迎会の席で、このサークルの唯一の女性、真山葉月と出会う。彼女は既に官能小説家として、本を数冊出版していたのだ。エロ話で盛り上がるうち、田所の童貞がバレてしまった。ある日、真山は田所を自分のマンションに呼んだ。そのまま彼は、真山に童貞を奪われるのだった。コトを終えると真山は机に向かった。今書いている小説の主人公が童貞で、田所は取材対象だったのだ。真山は色々な体位を田所に教え、小説の主人公が、次第に快楽を覚えていく様を書いていたのだ。うんざりする田所だったが、性欲は抑えられないのだ。「取材」のために、田所をSMクラブにまで送り込んでしまった。田所は本屋でバイトしている茜ちゃんに惹かれていたが、真山のことも気になって仕方ない。そんな時、真山は、再びとんでもない「取材」を敢行しようとしていたのだ。
公開日
2004年12月25日(土)
監督
タナダユキ
脚本
タナダユキ
撮影
安田圭
音楽
小宮山望
出演
江口のりこ 永岡佑 平田弥里 柄本明 内田春菊 蛭子能収
製作年
2004
製作国
日本
上映時間
82
INTRODUCTION
処女作『モル』(01)が、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞した、新鋭女流監督タナダユキ。続く『タカダワタル的』(04)では、伝説のフォーク歌手高田渡の音楽ドキュメンタリーを作り上げ、第16回東京国際映画祭にて特別招待された。その最新作は、“エロス”をテーマとした青春映画である。主演には、『ジョゼと虎と魚たち』(03)の江口のりこ、青年・田所に『草の乱』(04)の永岡佑が扮している。共演には、『パローレ』(04)の平田弥里、蛭子能収、内田春菊、柄本明など個性派たちが、フレッシュな二人と絶妙なコンビネーションを見せている。脚本はタナダユキ自身が書き上げ、撮影は『ぷりてぃ・ウーマン』(03)の安田圭、照明は『月のひかり』(02)の小野英仁、美術は『回路』(02)の堀千恵、編集は『タカダワタル的』(04)の三橋寿美代、そして音楽を小宮山聖が担当している。
CASTING
●江口のりこ 1980年生まれ。兵庫県出身。00年に劇団東京乾電池に入団。『桃幻郷の人々』(02)で映画デビュー。主な出演作は、『ジョセと虎と魚たち』(03)、『着信アリ』(04)『スイング・ガールズ』(04)など。 ●永岡佑 1982年生まれ。京都府出身。『ピカレスク・人間失格』で映画デビュー。主な出演作は、NHK「天花」(04)、NHK「慶次郎縁側日記」(04)、『草の乱』(04)、『月猫に蜜の弾丸(たま)』(04)など。 ●平田弥里 『ピンチランナー』(00)で映画デビュー。TV、CFなど多分野で活躍中。最新作は『パローレ』(04)。 ●柄本明 1948年生まれ。東京都出身。自由劇場を経て、76年に東京乾電池を結成。主な出演作は、『うなぎ』(97)、『カンゾー先生』(98)『花』(03)、『ドッペルゲンガー』(04)、『鉄人28号』(04)、『蝉しぐれ』(04)など。 ●蛭子能収 1947年生まれ。長崎県出身。1973年「ガロ」で漫画家デビュー。 漫画、コラムの他数多く出演。主な出演作は、『夜逃げ屋本舗』(92)、『学校IV』(00)、『ウォーターボーイズ』(01)、『ドラッグストア・ガール』(04)など。 ●内田春菊 1959年長崎県出身。1984年「シーラカンスぶれいん」で漫画家としてデビュー。以来、漫画、小説、女優と幅広い分野で活躍中。主な出演作は、『宇宙の法則』(89)、『ビジターQ』(01)、『赤目四十八瀧心中未遂』(03)、『欲望』(04)など。

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