MAKOTO

大学病院に勤務する監察医である真言は、この世のに想いを残して亡くなった人の霊が見えるという特殊な能力がある。彼は、仲間の刑事や同僚、研修医と共に、必死に霊の心残りを捜し求め、事件の真相を解き明かしていく。伝えられなかった想いが相手に伝わると、霊たちは消えていくのだった。ある日、幼い少女・春菜の突然死事件が起った。警察では原因不明ということになっていたが、真言は春菜の霊を見てしまった。そして、真言は再度検死を行ない、春菜の体に虐待の跡を見つけた。母親の泉は一人で春菜を育て、仕事の忙しさから娘にあたってしまっていたことを認めた。しかし、春菜の霊は消えない。真相は、春菜は泉を求めて、ジャングルジムから転落死してしまっていたと真言が解き明かすのであった。娘のけなげな想いを知らされ、涙を流す泉。想いが伝わったのか、春菜は天に消えていく。第二の事件は、若い女性・真由子の絞殺事件。真言は霊視により、真由子は実は二人の男と付き合っていて、その恋愛感情のもつれから発生した事件で死亡したということを突き止める。こうして、数々の事件を経験し、ますます自分の妻の死の真相を求めるべきかどうか真言は思い悩む。妻の残した想いとは何なのだろうか。