ヴィタール

(C)2004 SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
高木博史は医学生。交通事故により、一命は取り留めるが、父・隆二や母・慎子の顔さえ分からず、全ての記憶を失っていた。しかし、医学書には興味を示し、大学の医学部に入学する。二年生の時、必須科目である解剖実習が始まり、博史の班に若い女性の遺体が割り当てられた。博史は、解剖を続けるにつれ、現実とは異なる世界へと彷徨っていくのだった。それは涼子という女性と自分とが一緒に暮らす、甘く切ない、記憶を超えた映像。一方、同級生の吉本郁美は、かつて恋愛関係にあった中井教授が自殺したのは原因が自分にあるという思い込み、博史に同じ”死”の臭いを感じて接近する。やがて博史の見る映像は鮮明になり、彼は、もう一つの世界で涼子がダンスを踊ったことを、涼子の父・大山三郎と母・のり子に報告しはじめる
公開日
2004年12月11日(土)
監督
塚本晋也
脚本
塚本晋也
撮影
塚本晋也
音楽
石川忠 Cocco
出演
浅野忠信 柄本奈美 KIKI 岸部一徳 國村隼 串田和美 りりィ 木野花 利重剛 原昇 康すおん 鈴木一功 川島宏知 中島陽典 村松利史 綾田俊樹
製作年
2004
製作国
日本
上映時間
86
INTRODUCTION
塚本晋也監督の新作『ヴィタール』は、1988年頃から10年以上にわたり数百冊におよぶ参考文献や図版の調査、2002年1月から10ヶ月間に及ぶ解剖学者や医学生への取材、2ヶ月間にわたる大学病院の実際の解剖実習の立会見学などを経て、この映画は誕生した。事故で記憶を無くした医学生が解剖実習にのめりこむうちに、失っていた記憶を取り戻していく物語。主演の医学生・博史を演じるのは、浅野忠信。ヒロイン・涼子は、クラシックバレエ界の新星・柄本奈美が大抜擢された。一人のヒロイン・郁美は雑誌やCFで活躍するモデルのKIKI。その他豪華なキャストが顔を揃えている。串田和美、りりィ、木野花、そして國村隼、岸部一徳。日本映画界を代表する面々である。エンディングテーマ曲は、Coccoが本作のために贈った『blue bird』。サントラは石川忠、造型は『ヒルコ/妖怪ハンター』以降すべての塚本作品で特殊メイクを担当する織田尚が手掛けている。
STORY
高木博史は医学生。交通事故により、一命は取り留めるが、父・隆二や母・慎子の顔さえ分からず、全ての記憶を失っていた。しかし、医学書には興味を示し、大学の医学部に入学する。二年生の時、必須科目である解剖実習が始まり、博史の班に若い女性の遺体が割り当てられた。博史は、解剖を続けるにつれ、現実とは異なる世界へと彷徨っていくのだった。それは涼子という女性と自分とが一緒に暮らす、甘く切ない、記憶を超えた映像。一方、同級生の吉本郁美は、かつて恋愛関係にあった中井教授が自殺したのは原因が自分にあるという思い込み、博史に同じ”死”の臭いを感じて接近する。やがて博史の見る映像は鮮明になり、彼は、もう一つの世界で涼子がダンスを踊ったことを、涼子の父・大山三郎(國村隼)と母・のり子(木野花)に報告しはじめる。
CASTING
●浅野忠信 1973年生まれ。神奈川県出身。90年『バタアシ金魚』で映画デビュー。バンドPEACE PILLで活動。主な出演作は『ELECTRIC DRAGON 80000V』、『殺し屋1』『水の女』、『わたしのグランパ』、『DEAD END RUN』など。 ●柄本奈美 1979年生まれ。静岡県出身。7才よりクラシックバレエを始める。「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」などのクラシック作品のほか、「セレナーデ」「ノートルダム・ド・パリ」など幅広い作品に出演。本作で映画初出演となる。 ●KIKI 1978年生まれ。東京都出身。大学在学中からモデル。資生堂、ソニーエリクソン、リプトンなどのCF、ファッションブランド広告で活躍。エッセーも出版している。本作で映画デビューとなる。 ●岸部一徳 1947年1月9日生まれ。京都府出身。75年『悪魔のようなあいつ』で俳優に転向。『死の棘』(90)で、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。主な出演作は『病院で死ぬということ』、『教祖誕生』『顔』(00)、『真夜中まで』(01)、『ゲロッパ!』(03)、『座頭市』(03)など。 ●國村隼 1955年生まれ。大阪府出身。81年「ガキ帝国」で映画デビュー。主な出演作は「ブラック・レイン」(89)、「ハードボイルド~新男たちの挽歌」(92)、「萌の朱雀」(97)、「血と骨」(04)、「レディ・ジョーカー」(04)など。
配給会社
ゼアリズエンタープライズ

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