アンナとロッテ

アンナとロッテは、両親の死によりそれぞれ別の家に引き取られた。アンナはドイツの貧しい農家へ。学校へも行けず、過酷な労働を強いられる毎日。ロッテはオランダの裕福な家の養女として何不自由なく育てられる。二人はお互いを思い合い、それぞれ手紙を書くのだが、それは養父母によって手紙は出されずにお互いが死んだものと、思わされていた。10年後、アンナは養父の暴力から逃れ、メイドの職を得て自立。ロッテは大学で音楽と母国語のドイツ語を学ぶようになった。その頃、ヨーロッパはナチスの台頭で暗い戦争の時代へと突入していったのだ。ある時、アンナ宛の手紙が隠されていたのを知ったロッテは、義理の両親に抗議し、伯爵家でメイドをしていたアンナを訪ねる。束の間の再会。ロッテはオランダに一緒に戻ろうと言うが、アンナは奉公先への忠誠から、再会を約束してドイツに残ることになった。やがてロッテはユダヤ人の恋人と婚約し、アンナはナチ将校と結婚するのだった。

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