花咲ける騎士道

18世紀のフランス。ヨーロッパの国王たちは、名声と余興のために、持て余す権力や富を惜しみなく”団体競技”に投じた。フランスのルイ15世もまた”スポーツ観戦”を楽しんでいた。ファンファンは、美女たちのハートに火を灯しては、相手が求婚してきた途端、軽やかに走り去っていく。ある昼下がり。覚えたての恋にときめく娘と一緒に、金色に輝く稲穂の中で愛し合っているところを、娘を探しにきた父親に見つかって、否応なしに強制結婚を言い渡される。それは、自由奔放な者にとって、結婚は”苦役”以外の何ものでもなかった。ファンファンは美女・アドリーヌの「貴方は王女と結ばれる運命にある」という占いを聞き、チャンスとばかりに広場で募兵をしていた士官の元にすべり込み逃れるのだった。しかし、アドリーヌの本当の正体は募兵官の娘で、占いは単なる入隊させるための口実だったのだ。やがて新兵を乗せた馬車は戦いの最前線へ。峠に差しかかった時、賊に襲われている女性達に遭遇。ファンファンは、たった1人で彼女たちを救出。救い出した女性たちの中に絶世の美女がいた。なんとアンリエット王女ではないか。”この王女こそが、やはり我が妻なのか”あまりの運命の出会いに、動揺するファンファン。しかし、これから、時の王ルイ15世が起こす騒乱に巻き込まれていくのだった。

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