トゥー・ブラザーズ

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ジャングルの荒れ果てた寺院で、双児のトラ(クマルとサンガ)が生まれた。兄のクマルは活発で、弟のサンガはおとなしい。二匹が育ち始めてまもなく、冒険家エイダン・マクロリーがやってきた。ジャングルの寺院で、エイダンは盗掘をしている時、出てきた父トラを撃ち殺した。そばにいたクマルを拾って、近くの村へ行った。村ではトラ退治の英雄と大歓迎されるのだったが、村長の密告で逮捕され警察署へ送られた。クマルは、村長の手でサーカスへ売られたのだ。逮捕されたエイダンは、行政官の計らいで釈放されるが、その代わり、トラを捕まえてきてくれと頼みこまれる。ジャングルに観光道路を通し、その手柄で栄転したいのだ。路を通すには、知事の承認が必要だ。そこで狩猟会を開き、知事の機嫌を取ろうというわけだ。しかし、母トラとサンガはまんまと逃走し、知事のめんつは丸つぶれになった。岩穴に隠れていたサンガは、行政官の息子ラウールに拾われ、生活をともにする。一人っ子のラウールにとって、サンガはかっこうの遊び相手として、片時も離れようとしない。だが行政官邸の飼い犬を噛んだために、知事に献上される。泣き叫ぶラウールの声は届かず、二人は離れ離れになってしまう。ある時、サーカスに売られたクマルと知事のトラ、サンガが互いに知らず、決闘することになった。決闘が始まって、2頭は互いを離れ離れになった兄弟だと気付く。見物席のラウールは「あれはサンガだ!」だと大喜び。見物客を尻目に、兄弟は揃って知事舘を脱出した。行政官はエイダンを呼び出し、二頭を始末してほしいと頼み、ふもとの村からガソリンを摘んだトラックが出発した。やっと会えた兄弟に火の手が迫る。果たして、トラたちの運命はどうなるのだろうか。
公開日
2004年9月18日(土)
監督
ジャン=ジャック・アノー
脚本
ジャン=ジャック・アノー アラン・ゴダール
撮影
ジャン=マリー・ドルージュ
音楽
スティーヴン・ウォーベック
出演
ガイ・ピアース ジャン=クロード・ドレフュス フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー フレディー・ハイモア マイ・アン・レー ムーサ・マースクリ ヴァンサン・スカリート オアー・ニュイアン
製作年
2004
製作国
仏=英
原題
TWO BROTHERS
上映時間
109
INTRODUCTION
本作は、ジャン=ジャック・アノー監督の最高傑作と大絶賛を浴びている。あの世界中の名誉ある賞を総なめにした「子熊物語」から15年。監督、脚本、原作、製作をすべてを担当し、彼の映画人生のすべてを賭け、二匹のトラの兄弟と少年をめぐる愛の強さ、友情の深さを、カンボジアのアンコール遺跡を舞台に、かつてない程の壮大なスケールで描き上げたのだ。「子熊物語」以後、「また自分が動物をテーマにした映画を撮るとは思っていなかった」と監督は語る。アンコール遺跡での8ヶ月にも及ぶ撮影、細心の安全管理と注意がはらわれた。トラのキャスティングなど困難を乗り越えて映画史上、永遠に語り継がれる名場面がスクリーンにおさめられたのだ。少年ラウール役には、11歳にしてすでに演技暦5年のフレディー・ハイモア。若き冒険家(ハンター)に扮したのは「メメント」「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアース。プロデューサーは、「ダンス・ウィズ・ウルブス」のジェイク・エバーツ、音楽は「恋におちたシェイクスピア」「リトル・ダンサー」のスティーヴン・ウォーベック、編集は「シラノ・ド・ベルジュラック」でエミー賞を受賞したノエル・ボワッソンなどの一流スタッフが顔をそろえている。
STORY
ジャングルの荒れ果てた寺院で、双児のトラ(クマルとサンガ)が生まれた。兄のクマルは活発で、弟のサンガはおとなしい。二匹が育ち始めてまもなく、冒険家エイダン・マクロリーがやってきた。ジャングルの寺院で、エイダンは盗掘をしている時、出てきた父トラを撃ち殺した。そばにいたクマルを拾って、近くの村へ行った。村ではトラ退治の英雄と大歓迎されるのだったが、村長の密告で逮捕され警察署へ送られた。クマルは、村長の手でサーカスへ売られたのだ。逮捕されたエイダンは、行政官の計らいで釈放されるが、その代わり、トラを捕まえてきてくれと頼みこまれる。ジャングルに観光道路を通し、その手柄で栄転したいのだ。路を通すには、知事の承認が必要だ。そこで狩猟会を開き、知事の機嫌を取ろうというわけだ。しかし、母トラとサンガはまんまと逃走し、知事のめんつは丸つぶれになった。岩穴に隠れていたサンガは、行政官の息子ラウールに拾われ、生活をともにする。一人っ子のラウールにとって、サンガはかっこうの遊び相手として、片時も離れようとしない。だが行政官邸の飼い犬を噛んだために、知事に献上される。泣き叫ぶラウールの声は届かず、二人は離れ離れになってしまう。ある時、サーカスに売られたクマルと知事のトラ、サンガが互いに知らず、決闘することになった。決闘が始まって、2頭は互いを離れ離れになった兄弟だと気付く。見物席のラウールは「あれはサンガだ!」だと大喜び。見物客を尻目に、兄弟は揃って知事舘を脱出した。行政官はエイダンを呼び出し、二頭を始末してほしいと頼み、ふもとの村からガソリンを摘んだトラックが出発した。やっと会えた兄弟に火の手が迫る。果たして、トラたちの運命はどうなるのだろうか。
CASTING
エイダン・マクロリー ●ガイ・ピアース(エイダン) 1967年10月5日生まれ。イギリス出身。95年、ステファン・エリオット監督の「プリシラ」で国際的な脚光を浴びた。97年、カーティス・ハンソン監督の「L.A.コンフィデンシャル」への出演で、国際スターへ。「メメント」、「英雄の条件」、「モンテ・クリスト伯」など大作に出演している。 ●ジャン=クロード・ドレフュス(ユージ) フランス出身。91年、ロベルト・コッサ監督の「La Nonna」でモリエール賞最優秀男優賞にノミネート、92年「デリカテッセン」でセザール賞最優秀助演男優賞にノミネートされた。主な出演作は、「Fitzcarraldo」(82)、「Our Story」(84)、「タンデム」(87)、「All the Mornings In the World」(91)、「私家版」(97)、「グレースと公爵」(01)など ●フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー(マチルド) 1963年4月25日生まれ。フランス出身。父は俳優のフィリップ・ルロワ。主な出演作は、「さよなら夏のリセ」、「赤ちゃんに乾杯!」、「The Keys to Paradise」、「愛するための第9章」、「宮廷料理人ヴァテール」 ●フレディー・ハイモア(ラウール) 11歳にしてすでに演技暦5年になる。デビュー作品「Women Talking Dirty」の後、本国イギリスでJ.M.バリー監督「Neverland」に出演。またミニシリーズ「I Saw You」の3つのエピソードにも出演した。 ●マイ・アン・レー(ナイ) パリに生まれる。2001年末、Radio Novaに請われ、ジョルダノ・ジェダーリーニ監督のサムライ映画にあけみ役として出演。以後、演技の道を歩き始める。翌年、アリーヌ・アイサーマン監督の「La Maison des enfants」でサンドリーヌ・ボネールと共演した。
配給会社
角川ヘラルド映画

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